Word(ワード)の互換モードとは?原因と解除する方法

Word(ワード)の互換モードとは?原因と解除する方法

Wordの文書を開いた時に、文書の上部に「互換モード」と表示される場合がありますよね。この記事では、「互換モード」とは何か?ということと、互換モードになってしまう原因と解除方法についてご紹介します。

目次

互換モードとは?

互換モード

互換モードとは、Wordの他のバージョンで作られた文書を開いた際の形式のことを指します。

例えば、「Word 2010」で作成された文書を「Word 2016」で開こうとすると、「互換モード」で開きます。

この互換モードでは、新しいバージョンで追加された新機能などを以前のバージョンで開く際には、「オフ」に設定されます。

また、外観もバージョンにあわせて変更されます。

つまり、新しいバージョンで追加された新機能や書式を使って作成された文書は、以前のバージョンのWordで開くと、機能や書式が制限・変換されてしまうということです。

逆に、新機能などを使わずに、特に問題なく使用できている場合は、対策は必要ありません。

しかし、ファイルを複数の人で共有する際には、互換性を持たせなければ「ファイルが開けない」ということもありますので、互換モードの原因と解除方法について覚えておいて損はないでしょう。

互換モードになってしまう原因と解除方法

互換モードになってしまう原因は一つではありません。

ここでは、互換モードになってしまう原因と解除方法・解決方法をご紹介します。

原因①:「古いバージョンで作成された文書を新しいバージョンで開く」

Wordの97-2003で作成された文書と、Word2004以降の文書では「拡張子(ファイル形式)」が異なります。拡張子とは、ファイルの名前の最後に付く「ファイル名.○○」の「.○○」の部分です。

Word97-2003では、「.doc」とされていましたが、2004以降は、「.docx」となります。

したがって、「.doc」の文書をそのまま開こうとすると、「互換モード」になってしまいます。

解除方法:「古いバージョンで作成された文書を新しいバージョンで開く」

解除方法は、「.doc」で保存されたファイルを「.docx」で保存し直します。

ファイルを開き、[ファイル]メニューの[名前を付けて保存]をクリックします。

そして、[フォーマット]メニューから[Word文書(*.docx)]を選択します。(※Word for Mac 2011の場合は、[Word 98 ~ 2004 との互換性を保持する]のチェックをオフにする)

[保存]をクリックします。

これで、完了です。

原因②:「古いバージョンのファイル形式で保存してしまった。」

新しいバージョンで作成された文書でも、上記のように、ファイルのフォーマット(形式)を「ファイル名.doc」と間違えて保存してしまった場合は、「互換モード」になってしまいます。

このような場合も、上記と同じように「.docx」に変更して保存することが必要です。

解除方法:「古いバージョンのファイル形式で保存してしまった」

ファイルを開き、[ファイル]メニューの[名前を付けて保存]をクリックします。

そして、[フォーマット]メニューから[Word文書(*.docx)]を選択します。(※Word for Mac 2011の場合は、[Word 98 ~ 2004 との互換性を保持する]のチェックをオフにする)

[保存]をクリックします。

これで、解除できます。

補足

複数人でWordの文書を共有する必要がある場合、以前のバージョン(Word98 ~ 2004)を使用している人にあわせて「ファイル形式」を「.doc」に合わせることもあります。覚えておきましょう。

原因③:「互換モードを有効にして保存してしまっている」

こちらは、ファイル形式は「.docx」になっているのに「互換モード」になってしまっている状態です。

ファイル形式を確認して「.docx」になっているのにという人は、「互換モードが有効になっている」ことが原因と考えられます。

解除方法:「互換モードを有効にして保存してしまっている」

ファイルを開き、[ファイル]メニューの[名前を付けて保存]をクリックします。

そして、[フォーマット]メニューから[Word文書(*.docx)]を選択します。(※Word for Mac 2011の場合は、[Word 98 ~ 2004 との互換性を保持する]のチェックをオフにする)

[保存]をクリックします。

これで、解除できます。

まとめ:互換モードになる原因と解除方法

ご紹介した3つの原因は、いずれも「ファイル形式」を変更するという方法で簡単に解除できます。
もし、共有する人のバージョンが予め分かっている場合は、使用する機能や書式を考慮することで、「互換モード」の煩わしさを軽減できるかと思いますよ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次